パーキンソン病と夫婦
待合室で順番が来るのを待っている時、高齢夫婦が受付をしているのが目に入った。
おじいちゃんはスラッと背の高い見た感じしっかりしている印象。
おばあちゃんは杖をついていて目は一点を見つめている感じ。
そして一歩がなかなかでない。すくみ足。
パーキンソン病だと一目でわかった。
おじいちゃんはおばあちゃんが付いてきているものだと思ってスタスタ。
おばあちゃんは一歩が出ないまま。
同じ病気の私でももどかしくなる。
そしていつかこうなるのかと悲しくなる。
ふと、おじいちゃんは後ろを振り返りおばあちゃんの元に戻って手を差し出し、私の目の前を2人で歩いて行った。
「夫婦っていいな。」
と思うより、
「私たち夫婦の未来の姿なのか。」
と思うと何とも言えない気持ちになった。